どんなことでも良いので心当たりがある方はコメント欄に連絡頂けると助かります!
2015年6月8日
朝8時頃、久しぶりに会う友人と遊びに行く駅までの道中にて
道路脇に(倒れている?)ぼさぼさの毛玉を発見。
気になって見てみると猫だった。
妻がしゃがんで声をかけてみるもあまり反応せず、
毛並みもかなり状態が悪く枯葉などがたくさんくっついており
汚いと言わざるを得ない状態だった。
全身茶トラ柄の長毛の猫。昔飼っていた今は亡きアラシという白い長毛の猫を思い出す。
よく見ると黄色い細い首輪をつけていた。
恐らく迷い猫?
しかし特筆すべきは両方の目。
かなり目やにで汚れているのだけど
それどころじゃなく右目が萎んでおり
左目も網膜が白く濁っている状態。
妻曰く極度の脱水があるのではないかとの事。
俺の感想としては正直なところ
かなり汚いし、病気を持っていそうだからあまり触りたくないな。
首輪もつけてるから飼い猫だし、乗るべき電車の時間もあるからあまり関わりたくないな。
といった所。
※酷い印象だけど、念の為補足すると我が家でも2匹の猫を完全室内で飼っている為、
我々を介して病気を持ってきたりしたくは無いという気持ちが含まれています。
妻が何の躊躇いも無く目の状態を確認する為に一番汚くなっている顔に触れてよく観察する。
後で手を洗う必要が出るし、時間も気になるし、ちょっとイラだって思わず「汚いよ」と声が出て制するがおかまいなし。
猫は猫で抵抗せずにされるがまま。
というより抵抗する気力もない様子。
「どうするの?」と若干声にトゲを含ませて妻に声をかける
「分からない。でもこの子このままじゃ死ぬだけだよ。首輪つけてるし飼い主が探してるかもしれない。」と妻。
「で?今日の予定とかどうするの?」自分で判断したく無い為、妻に決断を促す。
「分からない。でも、どうにかしないとここを動きたくない。」と妻。
こうなるとどうしようもない。
話しつつスマホで迷い猫の情報をざっと検索するが目ぼしい情報は無し。
今日の予定のずらし方、猫の飼い主探しの方法、見つからない場合どうするか、病院へかかる事での費用負担
色々な事を少しずつつまみ食いで考え、若干覚悟を決める。
とりあえず家の猫用のキャリーケースなり、ダンボールなりを用意して車で移動可能な状態にして
近くの動物病院にかかろうという話になり私は道中を引き返して車を取りに行く。
妻は見失わないように猫についているとの事。
家に急いで戻り、ダンボールに毛布を敷いたものを用意。
顔の洗浄用にペットボトルに水を汲んで、ボックスティッシュを用意して急ぐ。
現地に戻ってみると15メートル程離れた場所に妻おり、
1時間ほど前から同じ猫を気にして見ていたという近所の方と話していた。
餌が近くにおいてあったらしい、その近所の方は水を持ってきてくれたとの事。
※その場所は隣接されているマンションの敷地で住人がちょっと休めるベンチと芝生がある4畳半程の緑化スペースだった。
普段からよく野良猫の餌付け用なのか猫の餌が置いてある印象がある。
猫はなぜか妻の服を巻かれていた。ユニクロで買ったばかりの1000円のトップス。
必要経費。
その方と2、3言挨拶を交わし車にて移動開始。良い人だった。
妻が首輪に「タロウ」という名前が書いてあることを発見しやや興奮気味に話す。
オス猫かな?
猫にタロウというのはなんとなくご高齢の飼い主じゃないかな?
等とはなし、戻り道で検索した動物病院を探す。
埼玉の上福岡駅前にあるOZ動物病院。
前に猫のワクチン接種先を探した時は無かったはず。
現地について見たらかなり新しい印象を受けた。
後で病院の人に聞いたら今年の2月に出来たばかりとの事。
ちなみに友人に時間未定で遅れることを連絡したら
「オッケー!こっちは気にせず!」と、ざっくり星人な返事。助かる。
持つべきものは良い友、またはざっくり星人。
病院に着くがまだ8時半。
診療開始時間は9時と書いてあるので勝手に駐車場で待たせてもらい、
妻と猫を車に残して近くのコンビで飲み物だけ買いに行く。
戻って見ると何故か妻が病院の中にいる。
病院のスタッフが声をかけてくれて中に入れてくれたようだ。
OZ動物病院は清潔感があり、親切な対応をしてくれるというのが第一印象。
女性の医師の方が色々と説明して下さった。
・状態の所見
首の上あたりを摘んで脱水を確認。やはりかなり脱水が進んでいるとの事。
同時に貧血もある様子。
目の状態確認。医師の方が厳しい表情。
被毛や皮膚のチェック。ノミ・ダニの寄生もありそう。アリがくっついていた。
口腔内のチェック。歯はあるようだ。
・検査の流れ
体重をチェック2.8kgでかなり痩せている。
首輪のサイズがかなり大きめのところで止まっている為、もともとはもっと太っていた模様。
採血して血液検査をして各種数値から内部の詳細データ取ることに。
ただし感染症にかかっている場合感染後8週経たないと検出出来ない為、
最近かかった場合は検出出来ないので今検査して、8週後に再検査するのがベストとの事。
費用を聞いて何とか可能と判断し、2回検査の方針で固める。
・猫の様子
初めての場所、大勢の知らない人間に囲まれているのでゴロゴロと喉を鳴らしている。
医師が聴診器をあてるもゴロゴロ鳴っており聴診が出来ないと苦笑している。
思わず全員笑う。
採血は貧血及び脱水の為、血管が細くなっておりかなり難しい様子。
当初後ろ足首からの採血を試みていたが断念、首からの採血を試すが猫が痛がって暴れるため困難を極める。
猫の悲痛な鳴き声を聞いて思わずこちらも身が縮む。
しばらくすると院長先生がやってきて、医師二人、看護士の3人でがっちり抑えて何とか採血が完了。
血液検査の結果が出るまで待機。
待機中、補水液と餌をもらう猫。
やはり目が見えていない様子だが、ペロリと完食。
落ち着いたのかすやすやと寝ている。
待機中のお話。
見た感じチンチラではないか。
ある程度特徴があるのでどこかの病院にカルテが残っていれば
分かるのだが、そういった病院同士の連携は無いので
保護主さん自身が各動物病院に当たってみるしかない。
尚、念の為マイクロチップの有無をセンサーで確認するも無し。
人間の痕跡のある手がかりは黄色で細かい鋲と金色の鈴の付いた首輪と
そこにサインペンで書かれたタロウという文字のみ。
20分ほどして血液検査の速報を元に院長先生のお話を伺う。
まず、感染症は陰性で8週より前は感染していなかった事が判明。
大きな異常値があるのは貧血、脱水、アンモニアで
腎機能や肝機能は下限ギリギリながらも機能している状態との事。
数値の状態から2~3週間放浪していたのではないかという所見。
全体の状態が今は最低限の状態で動いてるからこれから点滴や栄養食等で補正をかけていくと
もしかしたら思わぬ異常値が出る事も考えられるが、現状で致命的な数値は出ていない。
ただし、目の状態はかなり深刻で既に眼窩に穴が開きそうな状態及び角膜のダメージが酷く機能はもとい、保存は難しいかもしれないとの事。
総括としては、必要な治療や改善を試みる前にまずは脱水・貧血・栄養失調状態を改善して全体の状態を上げることが先決である。
入院又は通院での点滴が最適であるとの事。
小沢院長先生の話は論理的かつ建設的で非常に分かりやすい。
入院・通院の費用を含めたメリット・デメリットを明確に説明してくれました。
その上、既に猫を飼っている事を伝えると「既に居る猫ちゃんにストレスを与えない事を第一に」という面からの方法を提案してくれる。
結局、今日は予定もある上に猫を受け入れる体制も出来てない。
入院下での静脈点滴が一番効果が高い。(ただし費用も高い)
との事から入院をお願いし内金をお支払いして病院を後にする。
この病院に出会えて本当に良かった。
とりあえず実家に大きな猫用のケージがあったか?
うちの猫は一時預かりでも受け入れてくれないだろうか・・・シャーッ!とか言うかな?
費用的に長期間動物病院に入院するのは難しいよね。
どこに連絡すればいいんだろう。警察と保健所とあと迷い猫探しのサイトに掲載?
等と話しながらタロウという迷い猫の今後を少し話す。
写真は、明日以降少し回復した頃に迷い猫として登録用の写真を撮る予定。
画像掲載しました。