今日も一日が過ぎてしまいました。
気負いすぎは良くない気もするのですが何かしていないと落ち着かないので一日の行動を記録。
タロウを保護して3日目。思いつく大きな機関で当たれる所は全部行ってしまった感。
フリーランスで本当に良かったと思いつつ、この件で燃え尽きてしまいそうな予感。
起きて取りあえず身支度の後、ドトールで車に給油しつつ朝ごはん給油。
同時に本日の作戦会議。
昨日警察署で伺った
・川越市保健所
・動物指導センター南支部
に加えて動物愛護ふれあいセンターへ行くことを決める。
動線を考えて上から準に行くことに。
まずは川越全域の迷子猫の情報を扱う川越市保健所に行く。
12時30分というお昼休みジャストに来てしまい受付で若干気まずい雰囲気を感じるも
大浜さんという男性の職員さんにとても快く対応して頂けました。
こちらの話をすごく真剣に聞いて下さり、丁寧かつ様々な事例や経験を交えて話をしてくれて
非常に助かりました。
また、問い合わせリストに対して1件1件指差しで特徴の一致を確認して下さり、
残念ながら該当は無かったのですが、協力保護団体や獣医さんの情報や連携体制等について
具体的な想定(ケース)を交えてアドバイスを頂けた為、とても有意義な相談が出来ました。
続いてさいたま市、川越市を除く犬猫に関する業務を行っている動物指導センターで猫を取り扱っている南支部へ行きました。
直ぐに事情を話し、職員さんにリストを探してもらいましたがタロウの迷子届けは出ていませんでした。
保護猫の所有権関係のお話を何点か伺って保護情報の登録を行い施設を後にします。
ここまでで、保護地点に近い川越とふじみ野の管轄機関を当たり終えてしまったので
重い足取りで最後のさいたま市を管轄している動物愛護ふれあいセンターへ向かいます。
動物愛護ふれあいセンターでもやはりリストには該当なし。
放浪期間が長いので離れたさいたま市から来ている可能性もあっただけに落胆が大きかったです。
保護情報の登録をして撤収。
どの施設でも、「飼い主が見つからなかった場合はどうするおつもりですか」と聞かれます。
そりゃそうですね気になりますよね。
「センターや保健所への委託は一切考えておらず、自宅で預かって里親を探すなり、受け入れの環境を整えて引き取るつもりです。」
といった趣旨を話すと、安心した様子でうなずいて下さいます。
ただ・・・もし、、、もし飼い主が見つからず、かつ我が家の先住猫との折り合いが付かずタロウを引き取ることが出来ないとなった場合
は本当に困ってしまいます。
里親に出そうにも、子猫ではない上に両目の状態が酷く見た目にもかなり痛々しい様子ですので貰い手が付くかどうか。
ただ、川越市保健所にて紹介して頂いたまたたび家という保護団体ではそういったケース(負傷猫)でも引き取り、治療、譲渡を行った事例があるとの事で
上記のような事態になった場合一度そちらに相談しようと思いました。
※フォスターペアレントとなってタロウの養育費を負担し、飼える環境を持った家庭にお願いする方針はどうだろうかと妻と二人で話しました。
空振りによって倍増した疲労を癒すべく、タロウへ面会しに病院へ。
面会!やはり目は痛々しいけど人が近くに居るとゴロゴロ鳴く!可愛いなタロウ。
ご飯はしっかり、トイレもしっかりで一安心。
虫下しで虫が検出されてるので、そこもしっかり出してる最中との事。
毛玉、ノミのフン、フケもまだまだあるみたい。
栄養状態良くなったら絡まりが酷いところにバリカンかけて皮膚の状態もチェック&リカバリーかけたいとの事。
体重は保護時点で2.9kgから3.2kgに増加!えらいぞタロウ!
ここからはタロウの健康状態についてちょっとネガティブな情報
閲覧には注意が必要です。
医師の話によるとタロウは腹水がみられるらしい。
この腹水の何が厄介かというと
通常腹水が溜まるケースは2種類あって
1.栄養失調により血管中の水分を保持する働きが低下して体内に滲出してきている場合
⇒このケースの場合は問題なく、栄養状態改善と共に体内に吸収されて腹水が解消される。
2.強毒性の猫コロナウィルスの変異による猫伝染性腹膜炎(FIP)である場合
⇒このケースの場合はかなり深刻。
詳しくは猫のFIPで検索すれば出てくるので割愛しますが、
FIPは現在特効薬や効果的なワクチン無く、発症率は低いのですが発症した場合致死率が非常に高い(90%を軽く超える)病気で
腹水が溜まり続けて各臓器の機能障害や呼吸困難を起こし、余命は3ヶ月弱でかなり苦しい状態での転帰となる。
そのためFIPを発症した猫に関しては安楽死を勧める獣医師も多いとの事。
お話をして下さった医師の方も以前FIPの猫を飼っていた為、具体的なお話が聞けました。
対処療法としてウィルスの活性を抑えるインターフェロンを毎日注射したが
猫と人間双方の負担が大きかったと感じた、また最後が苦しそうだった為今でもその判断が正しかったのか分からないとの事でした。
そしてFIPの怖いところは名前にもあるとおり伝染性の病気という点です。
目、鼻、口からの分泌物や排泄物が乾燥して風に舞って体内に入った場合感染する可能性があるとの事です。
つまり、先住猫が居る場合かなりの確率で感染するリスクがあるのです。
幸い殺菌に対する抵抗力は弱く、接触後に手を洗えば問題なし。
アルコールを噴霧すれば完璧との事だったので現時点で自宅の猫へ移ってる可能性はなさそうです。
ただ、このFIPの感染の件を聞いて家でタロウを受け入れることや里親さん、保護団体の方に預けるのも難しい事を
感じ本当に絶望・脱力してしまいました。
どうしてこんな事になっちゃったの?
タロウは何も悪くない。
数週間前は元気にモサモサしてた毛玉のはずなのに。
探してないの?捨てたの?亡くなったの?誰に対してどんな感情をぶつけたらいいのか。
もう何か怒りや、悲しみがぐちゃぐちゃになって妻と二人で泣きました。
慌てて医師の方が、
まだFIPと決まったわけではないです。
ただ、腹水やその他のタンパク質の数値等複数の方向から疑いがあるという話なので詳しく検査しましょうというお話です。
栄養失調の改善と共に腹水が無くなる事も考えられるので様子を慎重にみましょう。
とフォローして下さりました。
まずは、補助診断として腹水を採って遺伝子検査する方法が最初の手順との事なのでそれを直ぐにお願いしました。
本当にFIPじゃないよう願ってるよ。
帰りがけに妻と究極の作戦を考えました。
もしFIPだった場合余命はそこまで長くない。ならば家の猫を実家(一応兄弟猫が3匹いる)に預かってもらって、タロウを一時的に家に置くのはどうだろうか?
これを獣医さんに相談した所、
・使用した食器やトイレは必ず破棄する。
・先住猫を戻す際に家を十分にアルコール殺菌する。
・目の機能低下もあるので出来ればケージ等で接触箇所を限定する。
が出来れば問題ないとの事。実際獣医さんのところでも以前FIPの猫を看取った部屋で新しい猫を飼っているが10年元気に生きている最中との事。
タロウ、どうかどうか、本当に大きなでは病気ないことを心から願ってるよ。