タロウを保護してはや5日、色々と動いてきて始めての週末を迎えます。
動物病院や各連絡済の各機関にも人が情報が行き交うのではないかと少し期待しております。
さて、タロウが緊急入院の状態のうちに何とかしようとかなり手を広く伸ばして最善を尽くして来ました。
しかし全く手ごたえが無く、我々とは別の思考や手法でタロウを探しているであろう元飼い主さんを探すには
時間がかかりそうだなという考えも持ち始めました。
そうすると、現段階ではタロウには回復に専念出切る環境とFIPの検査の為入院が必要なのですが
その時期を過ぎての入院は、負担が大きくなってくる為どこかで一度きちんとタロウの今後の方針について考えなくてはなりません。
そして、タロウが落ち着いた頃に飼い主さんが見つかった際に揉めない為にもタロウには無関係で迷惑な話かもしれませんが
所有権をはっきりさせたいと思い、本日は警察署に行きタロウの保護に関して拾得物届けを提出しました。
驚いたのが、お昼前11時ごろに以前一度相談にいった警察署の担当者さんから電話がかかってきた事です。
一瞬、警察からの電話でタロウの件で進展があったのかと思い緊張して電話をとったのですが、
用件は逆にこちらへのタロウの件の進捗確認でした。
まだ見つからない事、各機関への問い合わせ通達、動物病院への聞き込みに行ったことを話しました。
更に難病の疑いがあり、入院している事を伝えて色々な判断をする際にあったほうが良いと思われる所有権を持ちたい決意と、
その後の引き取り先まで探す意向を伝えると、保健所を通す事も、遺失物法の3ヶ月を待つ事もなく早期に所有権を移す手続きがあるとの事。
直ぐに伺う事を伝えて向かいました。
手続きとしては、1~3の流れでした。
1.所有者がいる事が明らかな為(首輪をつけて名前を書いている事から)遺失物として扱う。『拾得物届けを提出』
⇒ここで所有者不明ではない猫(遺失物の対象内)としている。
2.警察では生き物を保管できないため飼育出来る人に飼育を受託する。『飼育受託書にサイン』
⇒改正遺失物法の「保管に不相応な費用、手数を要するものは2週間で売却・処分可能」の要件を成立させる。
3.2週間後に連絡するので保護主さんだけ来て下さいとの事。
⇒ここで譲渡の書類にサインする事で完全に所有権が私に移るのでしょう。
驚いたのが、この対応してくれた職員さんが
◎タロウの容態が緊急を要する場合即時に所有権を移す方法。
◎元の飼い主さんが現れた場合に負担した費用を請求出来るよう、所有権を浮かせて保護を続ける場合。
◎引き取り手の募集をすぐに始める場合の注意点。
等のパターンを想定して多岐に渡る手続きや案内を用意していてくれた事です。
対応して頂けた職員さんだけかもしれませんが、すごく理解があって驚きました。
もしかしかた猫好きなのかもしれませんね。本当にありがとうございます。
警察署での手続きを終えたところで、昨日は休診日で回れなかった動物病院4件にポスター貼りとカルテの検索をお願いして回りました。
どの動物病院さんでも快く引き受けてくださいました。ありがたいことです。
ただ、残念ながら心当たりある動物病院さんは居ませんでした。
最後にOZ動物病院さんに寄ってタロウと面会です。
思いっきり冒頭に写真が出ていますが、タロウかなり元気になりました。
面会前に思いっきり毛刈されておなかの一部は丸裸になっていましたが絡まりとフケが凄いのでカットが必要だったようです。
切った毛は硬い絨毯のようにカチカチでした。これじゃ動く度に痛かったよね。
ちゃんと生えてくるから大丈夫だって!タロウ!
FIPの検査の方はまだ結果は出ておらず、腹水については特筆事項はないようでした。
ただ、脱水の解消と共に右目の萎縮が緩和されておりこのままなら機能は無理でも眼球の保存は出来るのでは?
と思うほど顔が綺麗になっていました。
ここ数日妻と話していますが、FIPが無ければタロウは家で引き取りたいという思いが強くなっています。
もちろん先住猫2匹との相性の事、家の広さ、盲猫の飼育経験が無い等課題があり、
かなりの覚悟が必要になるねと話しています。どうなんだろうか。タロウへの愛で乗り越えられないかな。甘いかな。
FIPだった時はどうしよう。でも最後まで責任を持って何とかしたい。
本当に考える事は色々あるんだけど、検査待ち、回復待ち、情報の浸透待ち、
一番苦手な待つ時期がそろそろ来てる。
タロウがほっとけないもうひとつの理由
私達の猫ライフの初子、野良から家族になって今のププ・チャトを生んで育てて天寿を全うした『アラシ♀』に似てるんです。